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呪術廻戦 (レート 4.58)

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呪術廻戦 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) Kindle版

まとめ

点数

点数 79.3点 / 86.5点 (得点率 92%)
レート 4.58
 ストーリー15.8点 / 18.5点
(得点率 85%)
キャラクター17.5点 / 18.5点
(得点率 95%)
キャラ・背景の
ビジュアル
22.0点 / 23.5点
(得点率 94%)
テンポの良さ19.0点 / 21.0点
(得点率 90%)
第一印象 5.0点 / 5.0点
(得点率 100%)

総評

  • 本作は、呪術や呪いの設定を巧みに活用し、既存の「バトル×ダークファンタジー」ジャンルに新鮮さを加えている。
  • テーマとして「死」や「人間の負の感情」に深く迫り、キャラクターの成長や葛藤が印象的!!
  • 特に、個性豊かなキャラクターたちが物語に強い影響を与えており、視覚的なデザインや戦闘シーンの迫力も抜群!!
  • ストーリー展開はスムーズでテンポも良好だが、部分的に、急展開や中だるみを感じさせる場面もあった。
  • 結末が盛り上がる展開となっており、各章がドラマチックで、全体として非常に完成度の高く、楽しめた作品です!!

あらすじ

  • 呪いが実在する世界で、呪術師たちが呪いに立ち向かうバトルファンタジー。
  • 高校生・虎杖悠仁は、あるきっかけで強力な呪物「両面宿儺の指」を飲み込み、最強の呪いである宿儺を宿すことに。
  • 特異な体質を持つ彼は呪術師としての道を歩み始め、仲間たちと共に呪いとの戦いに挑む。
  • 友情や葛藤、壮絶な戦いが描かれる中、徐々に明らかになる世界の真実が物語をさらに深める。
  • また緻密な設定と迫力ある描写が魅力の作品。

評価の詳細

ストーリー (15.8点 / 18.5点)

1. 独創性とアイデアの新鮮さ (4.8点 / 6.0点)

  • 呪術や呪いの設定は既存の概念に影響を受けている部分があるが、呪いの詳細な仕組みや世界観、キャラクターたちの使う能力は独創的で目新しい。
  • 既存の「バトル×ダークファンタジー」系統の作品と比較しても十分に差別化されているが、完全に新しいかというと、少し既視感はある。

2. テーマとメッセージ性 (5.0点 / 5.0点)

  • 「死」と向き合うテーマや「人間の負の感情」を主題にする深い掘り下げがあり、読者に強い余韻を残す。
  • 特に主人公 虎杖悠仁の葛藤や呪術師としての生き方の選択などは重厚で印象的。

3. リスクテイクの姿勢 (2.0点 / 2.5点)

  • ダークなテーマやキャラクターの死を描く果敢な姿勢が見られる。
  • 特に主要キャラクターが予想外のタイミングで退場する展開は衝撃的で挑戦的だが、人によっては好みが分かれる可能性がある。

4. 結末の完成度 (4.0点 / 5.0点)

  • 最終章では多くの伏線が回収され、主要キャラクターの運命が描かれた点がとても印象に残る。
  • 特に、作品全体のテーマである「呪い」の本質に迫る終わり方は読者に深い印象を与えたと思う。
  • 一方で、例えば渋谷事変編での急展開等、一部に追いつけない展開があったり、伏黒甚爾(ふしぐろ とうじ)の動機や内面的な掘り下げ等、
    一部キャラクターの描写がもう少しあった方が個人的にはキャラクターへの愛着がもっと沸くと感じた箇所があった。

キャラクター (17.5点 / 18.5点)

5. 個性と印象の強さ (5.0点 / 5.0点)

  • 五条悟、宿儺、伏黒恵など、強烈な個性を持つキャラクターが多く、視覚的にも設定的にも独自性が高い。
  • 特に五条悟の強烈な存在感はこのジャンルで一際目立つと感じた。

6. 成長や内面の一貫性 (4.0点 / 5.0点)

  • 主人公の虎杖悠仁の成長や葛藤がしっかり描かれている。
  • 一方で一部キャラクターの描写にやや不足を感じる場合もあった。例えば、、
    • 七海建人(ななみ けんと)
      • 物語序盤から登場し、虎杖にとって重要な指導者的存在であった。
      • しかし、彼の過去や信念については部分的に描かれているものの、その詳細や感情の深掘りはもう少し欲しかったと感じる場面があった。
      • (大変好きなキャラだっただけに、)特に、彼の最期は物語の展開上必要だったものの、彼自身の背景や内面的な変化をもう少し掘り下げてほしかった。。。
    • 禪院真希(ぜんいん まき)
      • 真希は禪院家のしがらみや葛藤を抱えつつも成長していくキャラクターであるが、禪院家の内紛や家族関係の描写がやや駆け足に感じられる部分があった。
      • 特に、彼女が禪院家との決着をつけるシーンにおいて、感情的な内面の描写がもう少しあれば、彼女の成長がさらに説得力を持ったかもしれない。。。
    • 伏黒甚爾(ふしぐろ とうじ)
      • 伏黒恵の父である甚爾は、作中で非常に重要な役割を果たしているが、その動機や内面的な掘り下げが少し断片的で、読者に解釈を委ねる部分が多い印象。
      • 彼の行動が物語に与える影響の大きさを考えると、もう少し描写を補完してほしかった。。。

7. キャラクターの説得力と共感度 (6.0点 / 6.0点)

  • 各キャラクターの背景や動機が丁寧に描かれており、感情移入がしやすい。
  • 特に脇役キャラクターに至るまで説得力のある設定が構築されている。

8. 他キャラクターとの関係性 (2.5点 / 2.5点)

  • キャラクター同士の関係性が多面的であり、物語の進行において重要な役割を果たしている。

ビジュアルの美しさや表現力 (22.0点 / 23.5点)

9. キャラクターデザインの独創性 (5.0点 / 5.0点)

  • 五条悟の目隠しスタイルや宿儺の複数の顔のタトゥーなど、斬新なデザインが多い。
  • 各キャラクターの外見が作品全体の雰囲気をうまく反映している。

10. キャラクターの動きや表情の表現力 (5.0点 / 5.0点)

  • 戦闘シーンや感情の表現が非常に豊かで、視覚的なインパクトが強い。

11. 背景と世界観の描写 (4.0点 / 5.0点)

  • 世界観はしっかりしているが、一部でもう少し細かい背景描写が欲しかったと感じる箇所があった。例えば、、
    • 渋谷事変の戦闘場面の背景
      • 渋谷事変編では、舞台となる渋谷の街が描かれているが、一部の戦闘シーンでは背景が簡略化され、キャラクター同士の戦闘描写に集中しすぎて、場所の臨場感や緊張感が薄れているかもしれないと感じた場面があった。
      • 特に、地下構造や狭い通路など、興味深いロケーションの際にもう少し絵が細かくに描かれていれば、戦闘のスケール感や空間的な緊張感が増したかと。。。
    • 高専内の日常描写
      • 呪術高専内での日常シーンでは、教室や寮、訓練場といった施設の具体的な描写が無い場面があったかと。
      • 例えば、キャラクターたちが訓練や食事をしている場面では、背景がほとんど描かれてなかった。
      • 高専という特異な環境での生活感をもう少し描写してほしかった。。。

12. 臨場感の演出 (6.0点 / 6.0点)

  • 戦闘シーンや緊張感のある演出が極めて巧みで、読者を物語世界に引き込む力が強い。

13. 表現技法の新規性 (2.0点 / 2.5点)

  • 特殊なコマ割りや戦闘シーンでの効果的な表現が目立つが、完全に新しい手法かというと、そうではないかなと。。。

テンポの良さ (19.0点 / 21.0点)

14. 導入の速さ (5.0点 / 5.0点)

  • 最初から物語の方向性が明確で、一気に引き込まれた。

15. 展開のスムーズさ (4.0点 / 5.0点)

  • 全体的にスムーズだが、一部で急展開や情報過多に感じる箇所があった。例えば、、、
  • 渋谷事変編での急展開
    • 渋谷事変編では、複数のキャラクターが同時進行で動き、それぞれの戦闘やエピソードが急速に展開した。
    • 特に、伏黒恵が領域展開を初めて成功させる場面や、虎杖悠仁が七海建人の最期を目の当たりにするシーンでは、感情の変化や状況の説明が非常に早く進み、
      もう少し余韻を味わいたかったと感じた。。。
  • 死滅回游編のルール説明
    • 死滅回游編の序盤では、ゲームの複雑なルールや設定が一度に説明される場面があった。
    • この際、膨大な情報が短時間で提示されるため、それを理解しながら物語に没入するのが難しいと感じる場合があった。
    • 特に、新キャラクターや結界内の特殊ルールが次々と明かされることもあり、その点も理解が難しいと感じた。。。

16. 中だるみの有無 (4.0点 / 5.0点)

  • 一部の章ではテンションが落ちる部分があるが、全体の流れはすごく良い。一部テンションが落ちる箇所としては、例えば、、、
  • 死滅回游編の序盤
    • 死滅回游編の開始直後は、ゲームのルール説明や準備段階に多くのページが割かれていて、ストーリーの進行が一時的に停滞したと感じた。。。
  • 八十八橋の特級呪霊討伐エピソード
    • 八十八橋で特級呪霊を討伐するエピソードでは、前後の緊迫した展開(京都校との交流会や渋谷事変)に比べて、ストーリーがやや小規模な印象も持った。
    • このエピソード自体は虎杖悠仁と伏黒恵の成長を描く重要なものである一方、特級呪霊との戦闘が比較的短くまとまっており、大きな盛り上がりを感じづらいと感じた。。。

17. クライマックスへの盛り上がり (6.0点 / 6.0点)

  • 各章のクライマックスは非常にドラマチックで、期待感が大きかった。

第一印象 (5.0点 / 5.0点)

18. 表紙/キービジュアルのインパクト (2.5点 / 2.5点)

  • 表紙のビジュアルは作品の雰囲気を見事に伝えており、書店でも目を引くと感じた。

19. タイトルの印象 (2.5点 / 2.5点)

  • 「呪術廻戦」というタイトルはテーマを端的に表現しており、独特で覚えやすい。

巻数

全30巻(完結)

作者

作者

  • 芥見下々(あくたみげげ)

主な作品

  • 『東京都立呪術高等専門学校(通称:呪術廻戦 0巻)』
    • 『呪術廻戦』の前日譚で、「ジャンプGIGA」に掲載されました。その後、単行本化され、本編とも密接に関連しています。
  • 『神風(かみかぜ)』
    • 芥見下々の初投稿作で、「ジャンプNEXT!!」2014年2月号に掲載された読み切り作品。
  • 『No.9』
    • 同じく「ジャンプNEXT!!」2015年3月号に掲載された読み切り作品。

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